Atlas of Furniture Design

1,028ページにわたり、1,740点のオブジェクトを紹介し、237年にわたる歴史を網羅したこの権威ある一冊は、間違いなく家具デザインに関する究極の書籍です。

『アトラス・オブ・ファニチャー・デザイン』は、これまでに出版された家具デザインの歴史に関する最も包括的な概要書です。本書は、546人のデザイナーと565社のメーカーによる1,740点の作品を記録し、詳細なオブジェクト写真からインテリア、特許、パンフレット、美術や建築の参考資料など、歴史的な文書まで、2,500点以上の画像を掲載しています。

この『アトラス・オブ・ファニチャー・デザイン』の基盤は、世界最大級の家具コレクションを誇るヴィトラ・デザイン・ミュージアムのコレクションです。7,000点以上の作品を収蔵するこのコレクションには、曲木や金属を用いた初期の工業家具、アール・ヌーヴォーや分離派の作品、ル・コルビュジエ、ヘリット・リートフェルト、シャルロット・ペリアン、マルセル・ブロイヤーなどの近代建築の巨匠たちの作品、フィン・ユール、エーロ・サーリネン、アキッレ・カスティリオーニなどの戦後のデザイナー、そしてフィリップ・スタルク、マルセル・ワンダース、コンスタンティン・グルチッチなどのポストモダンや現代のデザイナーの作品が含まれています。また、チャールズ＆レイ・イームズ、ヴァーナー・パントン、アレクサンダー・ジラード、ジョージ・ネルソンなどの伝説的なデザイナーの遺産も収蔵しています。

数年にわたる制作期間を経て完成した『アトラス・オブ・ファニチャー・デザイン』には、71名の著者が参加し、家具デザインの歴史に社会文化的およびデザイン史的な背景を与える詳細なエッセイや、主要オブジェクトに付随する551の詳細な解説文が収められています。巻末には、デザイナーの経歴、参考文献、メーカーの用語集、索引、さらに家具デザインの歴史を視覚的に補完するインフォグラフィックが含まれています。本書は百科事典的なリファレンスツールであると同時に、コレクター、学者、専門家にとって欠かせない資料であり、世界中のデザイン愛好家に向けた美しくデザインされたオブジェクトでもあります。