古寺巡礼 : 土門拳写真展

日本の写真の巨匠・土門拳のクラシックな展覧会図録で、その生涯の追求である「古寺巡礼」シリーズを記録し、白黒のレンズを通じて日本古刹の静謐な美と仏教芸術の永遠の霊光を捉え、写真と文化遺産愛好者の貴重な記録として称賛される。土門拳は写実主義で知られ、戦後宗教写真に転じ、その古寺巡礼は1960年代に開始され、全国の名刹如薬師寺、法隆寺を巡り、仏像の荘厳、建築の歳月風韻、そして光影の中の凡俗を超えた禅意を展現する。本書は1972年秋の東京小田急百貨店、1973年春の大阪阪神百貨店での巡回展を記録し、115点の選りすぐりの作品を精選し、観者が古寺に親臨するように、「肉眼を超えた」神聖な境地を体悟させる。

出版  土門拳写真展事務局

発行  1972年

サイズ  250×245mm