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小霧山 kokiriyama

wû sín 有神

wû sín 有神

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日常のなかにある信仰は、学者たちが強調しがちな重層的な意味づけや歴史的枠組みとは一線を画している。それは具体的で断片的であり、様式も多様で、自ら定めた規則を持ちながらも、しばしば原理においては緩やかである。写真家·林舒の故郷では、信仰への欲求はすでに、食べること、飲むこと、眠ることといった日々の営みのリズムと深く織り込まれてきた。一見するとごくありふれた実践でありながら、言葉にしがたい精神的な高さと、かすかな神秘性によって、平凡な時間に独特の底色をにじませている。

2020年以降、林舒はカメラを手に故郷·福建へと視線を戻した。不確かさと予期せぬ中断が繰り返されるこの時期に、彼は先入観や構想を手放し、直接的な写真表現によって被写体と向き合った。シャッターを切るその一瞬に、すでに過ぎ去りつつある瞬間を捉え、過去を見つめ返す行為を、現在における自己省察として引き受けている。長く故郷を離れ、かつてはそこから逃れたいと願っていた彼にとって、いまの故郷は輪郭の定まらない存在として立ち現れる。山頂の薄暗い小さな祠にひっそりと祀られ、幼い頃には正視できなかった小さな神像から、彼は認知を超えた広がりを感じ取る。また、「人と神が共に生き、万物に霊が宿る」という福建の民間信仰の特質を通して、故郷が自分自身を静かに形づくってきたことをあらためて知るのである。

本書の編集·意达もまた福建出身であり、林舒と同じ背景を共有している。彼女は二人に共通する方言に視線を向ける。それは、民謡の歌唱や民間信仰の儀礼など、人々の精神生活のなかで今なお息づく古い言語であり、旺盛な生命力を保ち続けている。選び取られた言葉や文は写真のあいだに挿入され、意味の上で直接対応することはない。それでも両者は、より内奥のレベルで静かに響き合っている。

出版  Yanshu 鼹書

発行  2025年

サイズ  500x365mm

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