Steel Town

1977年、スティーブン・ショアはニューヨーク州、ペンシルベニア州、そしてオハイオ州東部を旅しました。この地域は、産業衰退の真っ只中にあり、後に「ラストベルト」として知られるようになる場所でした。ショアは、工場の閉鎖によって職を失った製鉄労働者たちと出会い、彼らの突然脆弱になった世界を撮影しました。そこには、廃墟となった工場、寂れたバー、活気を失ったメインストリート、そして愛情を込めて装飾された家々が映し出されています。これらの写真を通して、繁栄していた中産階級のアメリカが、破滅的な衰退の淵に立たされている様子が描かれています。

 

出版  MACK

発行  2021年