棟方志功板畫 毛筆署名入

本書は、日本を代表する版画家・棟方志功の作品を収録した貴重な一冊で、民藝運動の創始者である柳宗悦が編纂を手がけた。棟方の作品は、日本古来の民藝精神と、力強い表現力とを融合させた独自のスタイルを特徴とし、太い線と濃密な色彩によって圧倒的な存在感を放つ。本書は、柳宗悦がその芸術的価値を広く紹介するために企画したものであり、棟方が日本の民藝と版画の歴史に果たした重要な役割を示す証ともいえる。毛筆による棟方自身の署名が添えられており、作品としての希少性と芸術的価値をさらに高めている。

出版  筑摩書房

発行  1958年

サイズ  300x220mm